オットー―AIロボット活用へ、人手不足を受け物流拠点に投入―

独通販大手オットーは9日、人工知能(AI)搭載のロボットを物流センターに投入すると発表した。業務を効率化するとともに、人材不足に対応する狙い。カイ・シーブール取締役(サービス担当)は、「AIの投入は今後、物流における成功の本質的な要因になる」と明言した。低コスト国に拠点を移す必要もなくなるとしている。

まずは独南部のアルテンクンシュタットと東部のハルデンスレーベンにある物流センターで今秋から8台を試験導入する。顧客の発注した商品を集めて包装する業務を行わせる意向だ。

すでに計300の投入分野を特定した。ただ、取り扱う商品の形状や色、量などをロボットが適切に認識できるようになるためには学習が必要なことから、実際にどの分野で活用するかは試行錯誤しながら決めていく。

ロボットは戦略パートナーシップを締結した米スタートアップ企業コヴァリアントから調達する。調達規模は100台。取引金額は明らかにしていない。

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