独保険大手タランクスは27日、子会社HDIインターナショナルが米同業リバティ・ミューチュアルからラテンアメリカの個人・小規模事業者向け損保事業を買収することで合意したと発表した。損保分野の中核市場で2025年までに5位以内入りを目指す戦略に基づく措置。買収が実現すると、ラテンアメリカ損保市場で3位に浮上する。
リバティ・ミューチュアルからブラジル、チリ、コロンビア、エクアドルの当該事業を譲り受ける。買収金額は約13億8,000万ユーロ(約14億8,000万ドル)。当局の承認を経て来年上半期に取引が完了すると見込んでいる。
タランクスはラテンアメリカ事業を強化しており、昨年5月にはSOMPOホールディングスからブラジルのコンシューマー事業を取得することで合意した。ブラジルとコロンビア、チリで事業を展開しており、同地の保険料収入は約14億ユーロに上る。リバティ・ミューチュアルとの取引で新たに計17億ユーロの保険料収入を獲得。チリでは損保1位、ブラジルでは同2位に浮上する。