仏自動車部品フォルシアは12日に開いた投資家向け説明会で、2016年までの経営目標を発表した。年間6～7％の売上成長を確保し、16年の売上高を220億ユーロに伸ばすことを目指す。欧州市場の低迷を受け、北米とアジアで事業を強化し、欧州以外の売上高比率を11年実績の37％から16年には55％に引き上げる計画。
\欧州では今後も自動車市場の急速な回復は見込めないなか、西欧でのコスト削減と東欧市場への事業拡大を通して利益の確保を図る。欧州での製品売上高が11年の77億ユーロから16年には76億ユーロに減少すると予想している。
\フォルシアは5月に米フォード・モーター傘下の部品事業子会社オートモーティブ・コンポーネンツ・ホールディングス（ACH）から米ミシガン州サリーンにある内装トリム部品工場を取得、北米6位のサプライヤーとなった。生産拠点の拡大と多数の新製品投入によって今後も市場全体の成長率を上回るスピードでの成長が期待されており、北米の売上高は11年の26億ユーロから16年には43億ユーロに増加すると見込んでいる。
\アジアでは中国と韓国を中心に事業拡大を図る。中国での売上高は11年の9億ユーロから16年には26億ユーロに拡大するとしている。
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