三菱自動車は、エストニアのタリン港をロシア工場向け自動車部品のトランシップ港に決定した。ロシア鉄道(RZD)のラトビア物流子会社RZDロジスティクスのソコロフ社長が18日、ラトビア紙『Dienas Bizness』で明らかにした。
\三菱自は1月、ロシア・カルーガ州で操業する組立工場の生産能力を3倍に拡大するのに伴い、バルト地域で自動車部品のトランシップのための現地の物流企業と提携する方針を表明。トランシップ港としてタリンとラトビアのリガが有力視されていた。ソコロフ社長は、「三菱自がリガではなくタリンを選んだ理由を正確に説明するのは難しい」としながらも、エストニア政府が三菱自の電気自動車「i-MiEV」507台を導入するなど積極的な働きかけが功を奏した可能性があるとの見方を示した。
\同社長はまた、RZDロジスティクが仏自動車大手PSAプジョー・シトロエンのロシア向け自動車部品のトランシップを担当することになったことを明らかにした。最初の積荷は2013年にアルゼンチンから到着するという。
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