独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は10日、2014年第1四半期(1~3月)の販売が24万7,200台となり、前年同期に比べ12.1%増加したと発表した。3月も前年同月比14.6%増の9万6,100台と好調で、3月、1-3月期ともに同社にとって過去最高の販売台数を記録した。西欧・中欧市場での新型「オクタビア」の販売好調がけん引役となった。
第1四半期の販売を地域別に見ると、西欧は10万4,400台と、前年同期比で15.6%の2ケタ増。西欧市場で初めて第1四半期の販売が10万台を超えた。市場シェアは3.3%に拡大した。
母国チェコのある中欧は30.2%増の3万7,400台と大幅な2ケタ増。市場シェアを前年同期の18%から19.2%に伸ばした。
東欧は5.3%増の2万6,500台。うちロシアは1.5%増の1万8,900台だった。中国は7.5%増の6万2,000台。インドは4,700台にとどまり、前年同期の6,500台を大きく下回った。
■ オクタビアのラインアップなど拡充
シュコダは6月に欧州の一部市場で「オクタビア」の天然ガス車「オクタビア G-TEC」の販売を開始する。8月にはステーションワゴン「オクタビア・コンビ」の派生モデルでオフロードのテイストを加えた「オクタビア・スカウト」を発売する計画。最大市場の中国では上半期中に新型「オクタビア」の投入を計画している。このほか、SUV「イエティ」からスポーツ性を高めた特別モデルなどを発売する計画もあり、新モデルの投入によりさらに販売増を目指す。