スウェーデン自動車大手のボルボ・カーズは6月25日、米インターネット大手グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」をベースにした自動車用プラットフォームの開発に取り組む「オープン・オートモーティブ・アライアンス(OAA)」に加盟したと発表した。アンドロイドに対応した最初のモデルは新型「XC90」となり、10 月に開催されるパリモーターショーで公開する予定。
ボルボ・カーズは、新世代プラットフォーム「スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)」をベースにした新モデルすべてで、アンドロイドに対応した自動車用プラットフォーム「アンドロイド・オート」を利用できるようにする。「アンドロイド・オート」の導入により、グーグルマップのナビ機能や音楽配信サービス(グーグル・プレイ・ミュージック)などを利用できるようになる。
なお、ボルボ・カーズは、アップルの端末と連携できる車載システム「アップルカープレイ(CarPlay)」もSPAをベースにした新モデルすべてで利用できるようにする。
■ 約30社がOAAに新加盟
オープン・オートモーティブ・アライアンス(OAA)は同日、自動車メーカーや電子部品メーカーなど約30社が新たにOAAに加盟したと発表した。
自動車メーカーではボルボ・カーズのほか、フォルクスワーゲンやルノー、フィアットクライスラーの欧米勢や日本メーカーの約15社が加盟。デルファイやLG、パナソニックなど数多くの部品メーカーやIT企業も新たに参加した。
OAAの創設メンバーは、グーグルのほか、ホンダ、アウディ、ゼネラルモーターズ、現代自動車の自動車大手4社および米半導体大手のNVIDIAの計6社。