伊自動車部品大手のソゲフィは15日、ガラス繊維強化ポリマー(GFRP)製のサスペンション・スプリングを独高級車大手のアウディと共同開発したと発表した。アウディはこのコイルばねを新型「A6アヴァント2.0 TDIウルトラ(出力140kW)」に最初に採用する。通常のコイルばねを使用した場合に比べ同モデルの重量を4.4キログラム軽くできるという。
このGFRP製コイルばねは、従来の鋼鉄を使用したコイルばねに比べ40~70%軽くなる。車両のタイプやスプリングのデザインによって異なるが、車両の重量を4~6キログラム減らすことができる。乗用車と軽商用車に使用でき、サスペンションシステムを設計変更する必要もないという。
ソゲフィはこのGFRP製コイルばねの特許を取得している。GFRP製のコイルばねは、鋼鉄製コイルに比べ生産に必要なエネルギー量も少ないため、生産工程における環境負荷も低減できるという。