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2014/9/19

企業情報 - 自動車メーカー

オペル、ロシア事業を見直し

この記事の要約

米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)の独子会社オペルは16日、ロシア事業を大幅に見直すと発表した。生産シフトを1交代制に削減し、希望退職による人員整理も実施する。ウクライナ情勢をめぐる欧米諸国のロシアに対する制裁措置な […]

米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)の独子会社オペルは16日、ロシア事業を大幅に見直すと発表した。生産シフトを1交代制に削減し、希望退職による人員整理も実施する。ウクライナ情勢をめぐる欧米諸国のロシアに対する制裁措置などの影響で同国では自動車販売市場の低迷が深刻化している。メディア報道によると、サンクトペテルブルク工場では従業員約2,000人の4 分の1に相当する500人を削減するもよう。

オペルのカールトーマス・ノイマン社長はロシア市場について、「昨年は当社にとって英国とドイツに次ぐ欧州で3番目の市場だった」と述べ、長期的には潜在性を見込んでいるものの、市場動向を慎重に見極めて事業拡大計画を調整していく、と説明した。ただ、GMとアフトワズの合弁会社GMアフトワズがトリヤッチ工場でシボレー「ニーヴァ」の次世代モデルを2016年から生産する計画には変更はないとしている。

ロシア事業は昨年までゼネラルモーターズ・インターナショナル・オペレーションズ(GMIO)が統括していたが、今年1月からオペルの管轄となっている。

GMはロシアでオペル、シボレー、キャデラックの3ブランドを販売している。2014年1~8月の市場シェアは約7.8%と、前年の約9%から縮小している。サンクトペテルブルク工場では、オペル「アストラ」とシボレー「クルーズ」を生産。また、現地提携先のアフトトルとGAZがカリーニングラードとニージニーノブゴロドの工場でそれぞれGMグループのモデルを生産している。

オペルはこのほか、ロシア事業の経営トップにスザンナ・ウェッバー氏が就任する人事を発表した。ウェッバー氏はこれまでオペルグループの調達・物流部門を統括していた。

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