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2015/4/17

企業情報 - 自動車メーカー

ダイムラー、リチウムイオン電池事業で140人採用

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーは14日、リチウムイオン電池の組み立てを事業とする子会社ドイッチェ・アキュモーティヴ(出資比率:100%)のカーメンツ工場で140人を新たに採用すると発表した。大部分は姉妹会社リテック・バッテリー […]

独自動車大手のダイムラーは14日、リチウムイオン電池の組み立てを事業とする子会社ドイッチェ・アキュモーティヴ(出資比率:100%)のカーメンツ工場で140人を新たに採用すると発表した。大部分は姉妹会社リテック・バッテリーから採用する。ダイムラーは2014年12月、ドイッチェ・アキュモーティヴに今後数年で約1億ユーロを投資し、生産能力を拡大すると発表していた。

ドイッチェ・アキュモーティヴは主にハイブリッド車や電気自動車向けの車載用電池を生産している。今後は定置用電池にも事業を拡大する方針。定置用電池は、電力を安定供給するための大型蓄電池として需要があるほか、一般家庭で太陽光発電設備と組み合わせて使用することもできる。

カーメンツでは現在、3番目となる新しい生産棟を建設中で、年内に完成する予定。これにより同工場の生産および物流スペースは合計で約2万平方メートルとなる。また、従業員数は140人の増員により、現在の約2倍に拡大する。

ドイッチェ・アキュモーティヴはシュツットガルト近郊のナーベルンに本社があり、ナーベルンで研究開発も行っている。現在の従業員数は約250人で、ナーベルンに約80人、カーメンツに約170人が勤務する。

■ リテックは小規模人数で研究開発

リテック・バッテリーはダイムラーの100%子会社で、カーメンツ工場でリチウムイオン電池セルを生産している。製品の競争力は高いものの、生産規模が小さく採算が合わないため2015年末で生産を停止することが決まった。

リテック・バッテリーは今後、社名をリテック(Li-Tec GmbH)とし、従業員27人で研究開発を行う。また、移転先が未定の従業員は受け皿会社に12カ月間、在籍できるようにする。独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、リテックの従業員数は現在約260人。このうち約70人が受け皿会社に移籍するもよう。

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