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2015/4/17

一般・技術・その他 (旧)

ドイツの「プラットフォーム・インダストリー4.0」が始動

この記事の要約

ドイツのハノーバーで開催されている国際産業技術見本市「ハノバー・メッセ」(開催期間:4月13~17日)で14日、産業のデジタル化を目指す「プラットフォーム・インダストリー4.0」のキックオフイベントが開催された。 新プラ […]

ドイツのハノーバーで開催されている国際産業技術見本市「ハノバー・メッセ」(開催期間:4月13~17日)で14日、産業のデジタル化を目指す「プラットフォーム・インダストリー4.0」のキックオフイベントが開催された。

新プラットフォームのトップには、ヨハンナ・ヴァンカ連邦教育研究相とジグマール・ガブリエル連邦経済エネルギー相の両閣僚と、経済界および産業団体、労働組合(IGメタル)、学術界(フラウンホーファー協会)の代表が就く。

重点を置く作業グループは、◇参照アーキテクチャ(リファレンス・アーキテクチャ)、標準化および規格化◇研究およびイノベーション◇ネットワークシステムの安全性◇法的枠組み◇労働、専門教育/継続教育――で、必要に応じて新たな作業グループを立ち上げていくとしている。作業グループは、今年末までに成果をまとめ、2015年11月のドイツITサミットで発表する予定。

ドイツでは2013年にドイツ機械工業連盟(VDMA)、ドイツ電気・電子工業会(ZVEI)、ドイツ情報通信技術業界連盟(Bitkom)の3業界団体の主導により同名のイニチアチブが発足した。今回は新たに発足した「プラットフォーム・インダストリー4.0」では、活動の幅を政治や社会にも広げ、テーマや組織構造などを新たにして活動を開始する。

■ 事務局はベルリンに

16日付けの独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』によると、新しいプラットフォームの事務局はベルリンに置かれ、ドイツ技術者協会(VDI)が主導する組織となるもよう。今秋までに事務局の組織が整う見通し。

具体的には、VDI Technologiezentrum GmbHのベルリン拠点とサービス会社Ifok GmbHが共同で事務局を運営し、当初は5人体制でスタートするという。

ドイツ規格協会(DIN)のトーステン・バーケ理事長は同紙に対し、「インダストリー4.0」では200~300の新たな規格が必要になるだろうとの見解を示す。また、「パイロットプロジェクトを通してどのような標準化が必要かを見極めることになるだろう」と述べる一方、技術的な研究開発と並行して規格化の取り組みも進めるべきだと指摘した。

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