独自動車部品メーカーのヘングスト・オートモーティブは、9月に開催されるフランクフルト国際モーターショー(IAA)(プレスデー:9月15~16日、一般公開:9月17~27日)で乗用車用に開発したオイルセパレーター「ブルー・ディスク(Blue.disc)」を世界初公開する。商用車用のディスクセパレーターの設計を小型化し、乗用車にも採用できるようにした。ブローバイガスに含まれるオイルを95%以上分離することができるという。
エンジンのピストンとシリンダーの隙間からクランクケースに漏れ出した混合気(ブローバイガス)はクランクケース内のオイルと混合する。「ブルー・ディスク」は、このブローバイバスからオイルを分離して混合気をエンジンのインテーク側(空気の取り入れ口)に還流する。また、分離されたオイルはエンジンオイルの循環サイクルに還流させ再び使用する。
「ブルー・ディスク」はディスク状のプレートを重ねたスタックで、回転するプレートの間をブローバイガスが流れると、ブローバイガスに混ざっているオイルがプレート上に落ちてプレートの端から流れ出る仕組み。