独高級車大手のBMWが4日発表した2015年上半期(1~6月)決算の売上高は前年同期比17.6%増の448億5,200万ユーロに拡大した。為替相場が増収に寄与した。営業利益(EBIT)は7.5%増の50億4,600万ユーロと、上半期で初めて50億ユーロの大台を超えた。BMWグループの自動車出荷台数は7.8%増の109万9,748台。自動二輪の出荷台数は10.5%増の7万8,418台だった。
地域別の自動車出荷台数は、欧州が9.5%増の48万8,490台と好調だった。アジアは4.4%増の33万7,107台。主力市場である中国の販売が景気減速の影響で2.3%増の23万788台にとどまった。日本は10.6%増の3万3,960台と大幅に伸びた。アメリカは9.5%増の24万2,379台。うち、米国は19万9,418台で、前年同期に比べ9.6%伸びた。
独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』によると、BMWは販売が伸び悩む中国で減産による在庫調整を行っている。
事業別では、自動車部門が売上高で15.6%増の405億4,300万ユーロを確保したものの、EBITは3.4%減の36億1,300万ユーロとなった。ただし、EBITベースの売上高利益率は8.9%と、目標の8~10%を達成した。BMWは通期でも8~10%の利益率を確保できると見込んでいる。
自動二輪部門の売上高は18.9%増の11億8,900万ユーロ、金融サービス部門も21.6%増の122億1,200万ユーロと好調だった。