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2015/11/6

総合 – 自動車産業ニュース

英新車登録、10月は1.1%減少・連続増加は43カ月でストップ

この記事の要約

英自動車工業会(SMMT)は5日、2015年10月の乗用車新車登録が17万7,664台となり、前年同月に比べ1.1%減少したと発表した。3年半以上(43カ月)連続で増加していた新車販売は小幅ながらも減少に転じた。1~10 […]

英自動車工業会(SMMT)は5日、2015年10月の乗用車新車登録が17万7,664台となり、前年同月に比べ1.1%減少したと発表した。3年半以上(43カ月)連続で増加していた新車販売は小幅ながらも減少に転じた。1~10月の累計は、前年同期比6.4%増の227万4,550台となっている。

SMMTのホーズ会長は販売減少も、「英国の乗用車市場はかつてない成長が続いていた。予想通り需要は横ばいになり始めたが、同セクターは依然として高い水準にある」と説明した。

10月の燃料別の登録台数は、ディーゼル車(2.1%減)とガソリン車(0.9%減)が微減であったのに対し、代替燃料車は13.8%増え、市場シェアを3.0%に伸ばした。顧客別では、大口法人が2.2%増えた一方、個人は2.6%減、小口法人は22.8%の減少だった。セグメント別では、スポーツ(メルセデス・ベンツ「SLK」など)が59.0%増、高級車(メルセデス・ベンツ「Sクラス」など)も23.1%増と好調だった。

■ VW、セアトが大幅減

10月のブランド別の登録台数は、排ガス数値の不正が発覚したフォルクスワーゲン(VW)が前年同月に比べ9.84%減少した。VWグループではセアトが32.23%減と大幅に落ち込み、シュコダも3.03%減少した。アウディは2.24%増加している。

不正問題の影響が出始めたとの見方もあるが、新車購入を決めてから納車までに数週間、場合によっては数カ月かかるケースもあるため、米環境保護局(EPA)が9月18日に明らかにしたVW不正の影響はまだ特定できないとの見方もある。

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