フランス自動車工業会（CCFA）が2日発表した同国の2015年10月の乗用車新車登録は161万30台となり、前年同月に比べ0.6％の微増だった。前年同月に比べ営業日が1日少なかった影響があるという。1～10月の累計は前年同月比5.7％増の158万2,465台だった。
10月の国内メーカーの販売は、ルノー・グループが前年同月比2.9％増であったのに対し、PSAグループは2.3％減少した。ルノーは、コンパクトSUV「カジャール」の販売が好調で、ルノーブランド単独では10月の販売が5.0％増加した。PSAグループは、シトロエンが12.0％減と低迷した。VWはグループ全体が2.7％増、VWブランド単独では3.0％減だった。
■ イタリアは8.6％増
イタリアの10月の乗用車新車登録は前年同月比8.56％増の13万2,929台だった。同国でも営業日が1日少なく、前月（17.15％増）と比べると増加は小幅だった。
イタリアでは経済の回復とフィアット・クライスラー・オートモービルズ（FCA）の販売好調が新車市場をけん引しているという。FCAは10月の販売が10.83％増、フィアットブランド単独では15.98％の増加だった。
同国ではドイツ高級車の販売も好調で、10月はBMWが27.19％増、メルセデスベンツが26.78％増、VW傘下のアウディも18.06％増と好調だった。VWブランド単独では6.85％の減少だった。
■ スペインは5.2％増
スペイン自動車工業会（ANFAC）によると、同国の10月の乗用車新車登録は前年同月比5.2％増の8万55台だった。同国では営業日が2日間少なく、前月（22.5％増）と比べると小幅の伸びにとどまった。
