独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は2日、チェコ子会社であるシュコダ自動車の社長にベルンハルト・マイアー氏(55)が11月1日付けで就任する人事を発表した。マイヤー氏は2010年からこれまでVW傘下の高級スポーツカーメーカー、ポルシェの販売・マーケティング担当取締役を務めていた。
前任のヴィンフリート・ファーラント氏は自身の希望によりVWグループを退職した。ファーラント氏はVWグループに25年間勤務し、2010年9月以降はシュコダの社長として同社の業績拡大に貢献してきた。VWは米国でディーゼル車の不正問題が発覚後、ファーラント氏が米国、メキシコ、カナダを統括する北米地域の責任者に就任する人事を発表していたが、同氏は11月1日の就任を前にVWグループを退社した。
シュコダの新社長となるマイヤー氏は、1984年に自動車整備工の職業訓練を終えた後、経済学を勉強し、現金自動預払機(ATM)などを製造するニクスドルフなど、非自動車分野の企業に勤務した後、1998年にBMWに就職した。ポルシェには2001年に転職し、2010年から同社の販売・マーケティング取締役に就いていた。