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2016/5/13

企業情報 - 部品メーカー

独ボッシュ、テヘランに現地拠点開設

この記事の要約

独自動車部品大手のボッシュは9日、イランの首都テヘランに新しい現地拠点を開設したと発表した。従業員数は今年末までに約50人となる予定。同国の近代化に向けた動きの中で様々な分野に商機があると見込んでいる。ボッシュによると、 […]

独自動車部品大手のボッシュは9日、イランの首都テヘランに新しい現地拠点を開設したと発表した。従業員数は今年末までに約50人となる予定。同国の近代化に向けた動きの中で様々な分野に商機があると見込んでいる。

ボッシュによると、イランの人口は約8,000万人で、25歳以下の年齢層が全体の50%以上を占めている。教育水準も高い。2016年のイランの経済成長は前年比約5%増となる見通しで、ボッシュは中期的にも大きな潜在性があると見込んでいる。

イラン政府は今後数年以内に400億米ドル以上をインフラ整備に投資する計画で、例えば、空港や鉄道網の拡張工事、エネルギー供給インフラの整備などへの投資が活発化する見通し。

ボッシュはイランでは、すべての事業部門で活動を行う方針であり、工作機械やインフラ網、エネルギー・建物関連技術、最新式の家電、電動工具などに需要があると見込んでいる。

自動車市場にも大きな潜在成長性があると見ている。イランの2016年の国内自動車生産は100万台を超え、前年比で約9%増加する見通し。同国では使用年数が40年を超えるトラックも多く、商用車で特に大きな買い替え需要があると見込んでいる。

■ 中東事業を強化

ボッシュは中東事業を強化しており、パキスタンではこのほど、同国2番目の都市ラホールに営業事務所を開設した。

イランとパキスタン、他の中東14カ国の事業活動はトルコにある地域子会社が統括している。同地域の2015年の売上高は19億ユーロで、このうちトルコが約15億ユーロを占めた。ボッシュはトルコでは1910年から事業を展開しており、現在は従業員約1万6,600人を抱えている。2015年にはイスタンブールに新たな地域事業本部を開設した。

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