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2016/7/8

企業情報 - 自動車メーカー

BMW・インテル・モービルアイ、自動運転車の開発で協力

この記事の要約

独自動車大手のBMWグループは7月1日、米半導体大手のインテルおよびカメラベースの先進運転支援システム技術を開発するイスラエルのモービルアイと自動運転車の開発で協力すると発表した。2021年までに高度自動運転および完全自 […]

独自動車大手のBMWグループは7月1日、米半導体大手のインテルおよびカメラベースの先進運転支援システム技術を開発するイスラエルのモービルアイと自動運転車の開発で協力すると発表した。2021年までに高度自動運転および完全自動運転システムを採用したモデルを量産化する計画。高速道路だけでなく、市街地での完全自動運転車を目指している。BMWはさらに、自動運転車によるライドシェアリングサービスといった新しいビジネスモデルの構築も視野に入れている。

3社は自動運転技術の中でも、ドライバーが手を離すだけでなく、視線を離す(アイズオフ:レベル3)、意識を離す(マインドオフ:レベル4)、無人運転(ドライバーオフ:レベル5)の実現を目指す。自動運転に関する共通のプラットフォームを構築し、様々な自動車関連事業者(カーベンダー)や他の業界企業も利用できるようにする計画。

BMWは2021年にサブブランド「BMW i」から新モデル「iネクスト」を発売する計画であり、同モデルを自動運転技術戦略の基盤とする方針。また、BMWグループは3月に発表した経営戦略「ナンバーワン・ネクスト」で、個々のニーズに対応したプレミアムサービスを提供する「プレミアムインディビジュアルモビリティー」の推進役となる方針を示しており、このアプローチを新モデル「iネクスト」で体現させる意向。

BMWは自動運転車の開発に向けて、独高級車大手のダイムラー、アウディと共同でノキアのマッピング・位置情報サービス子会社ヒア(HERE)を買収し、地図データを確保した。今回のインテル、モービルアイとの提携により、自動運転車の開発をさらに強化する。

■ 未来のモビリティでは「ACES」の4分野を重視=BMW社長

BMWのハラルド・クリューガー社長はインテル、モービルアイとの自動運転車の開発提携に関する記者会見で、BMWは自動運転においても常にエモーショナルで歓びに満ちた運転体験を提供していくと強調した。

また、経営戦略「ナンバーワン・ネクスト」を通して、段階的にエンジニアリング事業からインディビジュアルプレミアムモビリティーとサービスを提供するテクノロジー企業へ発展していく取り組みを進めているとも言及した。

未来のモビリティにおいて同社が重視するのは「ACES」であるとし、自動運転(Autonomous driving)、接続性(Connectivity)、電気及び・又はエミッションフリー(Electric and/or emissions-free)、特に都市部の移動におけるシェアリング(Sharing)――の4分野を挙げた。

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