BMW、販売地域の人事など発表

独自動車大手のBMWグループは10月25日、新しい販売地域戦略を発表した。アジア・大平洋地域(中国を除く)と欧州・アジア・アフリカの間にある地域(中東、ロシア、欧州一部地域)のトップ人事を発表し、今後の成長が予想される両地域で顧客志向の取り組みをさらに強化する方針を示している。

アジア・大平洋地域(中国を除く)の責任者には、2018年1月1日付けで、ヒルデグラート・ヴォルトマン氏が就任する。同地域の顧客やディーラー、輸入業者などとの距離を縮めるため、同地域の本部をシンガポールに置き、販売事業を統括する。

ヴォルトマン氏は現在、BMWブランドおよびBMWブランドの製品マネジメント・マーケティングの責任者を務めている。ヴォルトマン氏の後任となるBMWブランドの責任者には2018年1月1日付けで、スヴェン・シューヴィルト氏が就任する。シューヴィルト氏は2016年10月まで独競合アウディのデジタルビジネスの責任者を務めており、その前はアウディのマーケティング・デジタル化戦略の責任者などを務めていた。

また、欧州・アジア・アフリカの間にある地域(中東、ロシア、欧州一部地域)は、ヘンドリク・フォン・キューンハイム氏が統括する。

BMWのイアン・ロバートソン取締役(販売・マーケティング担当)は新体制について、「両販売地域は高い成長潜在性のある市場を包括している」と述べ、組織の刷新とシンガポールからアジア・大平洋地域を統括することにより、潜在性を開拓し、顧客やディーラーにより近づくことができる、との見解を示した。

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