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2019/2/8

企業情報 - 自動車メーカー

独ダイムラー、2018年は大幅減益

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーが6日発表した2018年通期決算の営業利益(EBIT)は111億3,200万ユーロとなり、前年比22%減と大幅に落ち込んだ。最終利益も29%減の75億8,200万ユーロにとどまった。グループ販売台 […]

独自動車大手のダイムラーが6日発表した2018年通期決算の営業利益(EBIT)は111億3,200万ユーロとなり、前年比22%減と大幅に落ち込んだ。最終利益も29%減の75億8,200万ユーロにとどまった。グループ販売台数は2%増の335万2,415台と小幅ながらも伸びており、売上高も前年比2%増の1,673億6,200万ユーロを確保した。2019年については、販売台数、売上高、EBITのいずれも前年も僅かに上回ると予想している。

ダイムラーのディーター・ツェッチェ社長は決算発表で、「2018年はダイムラーにとって強い向かい風の年だった」と述べ、マイナス要因として、ディーゼル車をめぐる議論や新しい排ガス試験方法(WLTP)の導入、世界的な貿易紛争を挙げた。米国と中国間の貿易紛争や、ディーゼル車のリコール、以前に使用していた冷媒「R134a」に関するコスト、新しい燃費・排ガス試験方法(WLTP)の導入が利益を押し下げた。

部門別では、トラック部門の売上高が前年比7%増、EBITも同16%増と好調だったものの、他の部門はいずれもEBITが減益となった。

乗用車部門のメルセデス・ベンツ・カーズは、売上高が前年比1%減、EBITは18%減の減収減益だった。EBITベースの売上高利益率は7.8%(2017年:9.4%)にとどまり、目標とする8~10%を下回った。2019年も6~8%に低迷すると見込んでいる。

ツェッチェ社長は大幅な減益を受けて、「このような状態には満足できないし、したくない」と述べ、包括的な対策を練っていることを明らかにした。なお、具体的な内容については「プログラムの策定中」であるとして、コメントを控えた。乗用車および軽商用車(バン)部門の売上高利益率(EBITベース)で2021年に8~10%への回復を目指すとした。

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