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2019/8/2

総合 – 自動車産業ニュース

英乗用車生産、1~6月は20.1%減少

この記事の要約

1~6月生産台数は、前年同期比20.1%減の66万6,521台だった。

商用車の1~6月の生産台数は前年同期比15.8%減の3万5,130台だった。

1~6月のエンジン生産は、前年同期比10.8%減の132万9,406基と低迷した。

英自動車工業会(SMMT)は7月31日、同国の2019年6月の乗用車生産が10万9,226台にとどまり、前年同月に比べ15.2%減少したと発表した。生産台数の減少は13カ月連続。1~6月生産台数は、前年同期比20.1%減の66万6,521台だった。

1~6月の生産台数は、国内および世界の主要市場の低迷を受け、それぞれ前年同期比16.4%減の21.0%減と落ち込んだ。これに加え、3月29日に予定されていた英国の欧州連合離脱(ブレグジット)に備え、物流などの混乱を懸念した自動車メーカーが、従来は夏に実施している生産ラインのメンテナンスを前倒しで4月に実施するなどして生産を休止したことが影響した。

なお、6月単月の国内向けの生産台数が前年同月比17.8%増と増えているのは、前年6月の生産台数が前年同月比47.2%減と大幅に落ち込んでいた反動がある。前年同月は、新しい燃費・排ガス試験方法(WLTP)に向けた次世代自動車技術の準備などが生産に影響していた。

商用車生産、1~6月は15.8%減少

商用車の1~6月の生産台数は前年同期比15.8%減の3万5,130台だった。年初は好調にスタートしたものの、4月以降の3カ月が大きく落ち込んだことが響いた。

6月は国内向けが44.7%減、輸出向けも65.4%減と大きく後退した。主要モデルの切り替えが引き続き生産に影響している。

SMMTのホーズ会長は、ここ数カ月の生産減少の背景にはモデルチェンジやフリートの購入サイクルの変動がある、と説明したうえで、英国の商用車生産における輸出の重要性を強調した。輸出は同国の商用車生産の半分以上を占めている。

エンジン生産、1~6月は10.8%減

1~6月のエンジン生産は、前年同期比10.8%減の132万9,406基と低迷した。乗用車や商用車の工場の生産低迷が反映されている。内訳は、国内向けが16.9%減の47万5,076基、輸出向けは7.0%減の85万4,330基だった。

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