独自動車大手のBMWとダイムラーは22日、さまざまな交通機関を連携するマルチモーダル事業を展開する共同子会社の一部事業をドイツ鉄道(DB)の100%子会社モビメオ(Mobimeo)に売却すると発表した。売却するのは、法人向け(B2B)と公共機関向け(B2G)事業で、個人向け(B2C)のプラットフォーム「リーチナウ」は引き続き、共同子会社が運営する。
BMWグループとダイムラーの金融・モビリティサービス子会社ダイムラー・モビリティの共同子会社ムーベル・グループ(以下、ムーベル)はこれまで、法人向け(B2B)、公共機関向け(B2G)、個人向け(B2C)にさまざまな交通機関を連携するマルチモーダル事業を展開してきた。
モビメオ(Mobimeo)はこのうち、自治体や交通事業者向けに連携する交通機関をオンラインで表示することができるモビリティプラットフォーム(ソフトウエア)を開発するB2BおよびB2G事業を引き継ぐ(Software as a Service)。
これに伴い、ムーベルの従業員約75人がモビメオに転籍する。両社はベルリンに本社を置く。また、BMWグループとダイムラー・モビリティの両社はモビメオに小規模株主として資本参加する。
ムーベルは今後、個人向け(B2C)にさまざまな交通機関を連携するマルチモーダル/オンディマンドモビリティサービス「リーチナウ」に集中する。
BMWとダイムラーは、合弁会社YOUR NOWを通して、モビリティサービス事業を展開している。