独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車大手アウディは13日、中国の提携先である第一汽車(FAW)と純粋な電気自動車(BEV)を生産する合弁会社の設立に向けて覚書(MoU)を締結した。2024年から中国市場向けに、複数のアウディのBEVを生産する計画。
同合弁事業では、アウディとポルシェが共同開発したVWグループのプラットフォーム「PPE」をベースにしたアウディのBEVを生産する。
アウディとFAWは、純粋な電気自動車「Q2L eトロン」とプラグインハイブリッド車「A6L TFSIe」を共同で生産している。また、9月末からは、これまで輸入してきたアウディ「eトロン」を長春工場で生産している。今後さらに中国で販売・生産する「eトロン」シリーズのモデルを増やしていく計画。
アウディとFAWはすでに、中国の4拠点(長春、仏山、天津、青島)に工場を持つ。生産能力は全体で約70万台となっている。
アウディの2020年1~9月の中国における出荷台数は前年同期比4.5%増の51万2,081台に拡大している。