独商用車大手のMANトラック・アンド・バスは19日、電気および水素トラックの開発計画(ロードマップ)を発表した。2021年には水素を燃料とする車両のプロトタイプを製造する計画。2023/24年には、プロジェクト「Bayernflotte」を通して一部の顧客によるH2トラックの実用試験を実施する予定。
公共交通機関や配送用の電気トラックはすでに、都市バスの「Lion’s City E」や「eTGE」、配送車の「eTGM」を量産している。次世代の電気トラックは2023年から市場投入する計画。
水素を燃料とする車両は、2021年にプロトタイプを製造する計画。具体的には、燃料電池車と水素を燃料とする内燃エンジン車を計画している。
燃料電池車は、航続距離が約800キロメートルと長く、積載容量の大きな車両の長距離走行に適している。水素を燃料とする内燃エンジン車は、既存の技術を基盤とするため、実用化が早く、次の代替駆動技術の橋渡し役となることができる利点がある。
物流会社などが参加するコンソーシアムのプロジェクト「Bayernflotte」では、陸上輸送における水素燃料トラックの実用試験を実施する。