独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は12日、2020年の販売台数が前年比19.1%減の100万4,800台と大幅に落ち込んだものの、7年連続で100万台を突破したと発表した。新型コロナウイルスの世界的な流行の影響で、ロシアとトルコを除くすべての地域で販売を大きく落とした一方、欧州では市場シェアを5.4%に拡大した。
昨年の販売台数を地域別にみると、西欧は前年比16.5%減の43万4,500台へと後退した。主力のドイツも15,4%減の16万1,800台と2ケタ減だった。中欧は前年比15.7%減の18万1,900台。本国チェコも11.6%減の8万3,200台に落ち込んだ。東欧ではロシアが6.8%増の9万4,600台と前年を上回り好調だったものの、同国を除く東欧全体では20.8%減の3万9,800台にとどまった。また、中国(38.7%減の17万3,000台)とインド(27.9%減の1万900台)でも大幅な落ち込みとなった。一方、トルコは56.3%増の2万4,200台に拡大した。
モデル別の販売では、主力セダンの「オクタビア」(前年比29.2%減の25万7,400台)、「カロック」(10.1%減の13万7,200台)、SUVの「コディアック」(23.4%減の13万1,600台)、「ファビア」(39%減の10万5500台)が不振だった。一方、昨年7月に発売したコンパクトSUVの「カミック」が12万8,500台と順調に販売を伸ばした。