独自動車部品大手のヘラーは4日、超薄型LED照明ソリューション「ヘラー・フラットライト(FlatLight)」を採用した製品を大手高級車メーカー(OEM)から受注したと発表した。テールライト用として開発された同技術を初めてヘッドライトに採用し、2025年半ばから供給を開始する。同ソリューションについては2024年の世界初公開と、テールライトとしての量産開始が予定されている。
「HELLA FlatLight」はマイクロオプティクス(微小光学素子)を基盤にした技術で、大きさが15マイクロメートル未満と塩粒よりも小さな光学レンズを使用している。ヘッドライトに用いた場合、従来製品は設置箇所に約40ミリメートル(mm)の奥行スペースを必要とするのに対し、同技術ではわずか5mmまで減らすことができる。コンビネーションランプとして設計されているため、ヘッドライトのほか方向指示器、車幅灯などを一つの照明部品に統合することができる。
ヘラーはこのほか、シリンドリカルレンズアレイ(CLA)を組み込んだ照明システムについても別の顧客向けに量産していることを明らかにした。