独自動車大手ダイムラーのインド法人のヴィルフリート・アウルブール社長は4日インドオートエキスポの開幕前の記者会見で、同国市場での乗用車(メルセデス・ベンツブランド)販売で前年比2けた台の成長率を確保する計画を明らかにした。「Sクラス」や「GLクラス」などの新型モデル投入で販売を伸ばし、09年の不調から一気に盛り返したい考えだ。
\インド市場における2009年のメルセデス・ベンツブランドの販売実績は3,220台にとどまり、前年の3,250台を下回った。アウルブール社長によると、競合のBMWやアウディが相次いで新モデルを市場投入したことで押され気味になったことに加え、システム上のトラブルからEクラスなど売れ筋のモデルで供給が追いつかず、注文に応じきれなかったことが響いた。また、現地の複合企業ヒーロー・グループとのトラック合弁事業が解消されたことも営業強化のうえで痛手になったという。
\ダイムラーは2008年まで、現地競合のタタ・モーターズの工場を借りてメルセデス・ベンツの「C」「E」「S」クラスを生産してきたが、09年2月からはプネーに開設した自社工場で生産している。
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