独自動車部品大手のロバート・ボッシュは、主力の自動車関連事業の売上高が2010年に前年を10%上回ると予想している。同社のベルント・ボーア取締役(自動車部門担当)が4日、インドでの記者会見で明らかにした。独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、同部門の2009年売上高は前年比22%減の220億ユーロに落ち込んだ。
\同取締役は増収の見通しについて、受注が増加傾向にあり、大型受注も獲得したと説明し、回復基調にあるとした。ただ、好調時の2007年の売上水準に達するには2012年までかかるとの見通しを示した。今後は主に、新興国市場での成長を見込んでいる。
\インドでは2012年までに200億ルピー(約3億ユーロ)を投資する計画。うち25%以上を現地での研究開発に充てる。ディーゼルエンジンのほか、現地需要が高まっているアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)に重点を置く方針。
\自動車部門のインド事業の2009年売上高は前年比5%増の680億ルピー(約10億2,000万ユーロ)に達した。同部門の売上高が全体に占める割合は現在の約5%から、2017年までに9%に拡大する見通しとしている。
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