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2010/1/8

企業情報 - 部品メーカー

独アルミホイールメーカー、身売り先決定

この記事の要約

2008年9月に倒産した独アルミホイール大手RHグループ(アッテンドルン)の身売り先が決定した。同グループの管財人を務めるブルーノ・ケーブラー氏によると、対象は独子会社のRHアルラート・ヘフケン(製造)とアーテック(販売 […]

2008年9月に倒産した独アルミホイール大手RHグループ(アッテンドルン)の身売り先が決定した。同グループの管財人を務めるブルーノ・ケーブラー氏によると、対象は独子会社のRHアルラート・ヘフケン(製造)とアーテック(販売)の2社で、地元の投資家であるベーマー氏に売却される。拠点の統廃合は行わず、従業員の雇用は維持されるとしている。取引価格など詳細は明らかにしていない。

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RHグループは、今回身売り先が決まった独2社のほか、ポーランド傘下のRHアルラート・ホイールズ(製造)などを持つ。グループは08年9月に支払い不能に陥り、ドイツとポーランドにおいて会社更生手続きの適用を申請した。ドイツではその後も業務を継続していたが、ポーランドでの生産活動はほどなく中止された。

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同グループの買収にはドイツ内外から多くの企業が関心を示したものの、世界的な自動車市場の低迷に加え、ポーランド工場の資産が現地の司法当局に差し押さえられたことで生産継続が困難になるなどの問題が絡み、話し合いは難航。売却による再建はほとんど絶望的な状況に追い込まれた。このためケーブラー氏はポーランドの管財人および破産法廷と粘り強く交渉を進め、同工場の設備をドイツに引き取ることに成功した。ベーマー氏はポーランド子会社の資産をドイツに引き取ることを買収の条件にしていたことから、ようやく決着がついた格好だ。

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