自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)や技術監査大手のテュフ・ラインラントなどドイツ企業が教育分野への投資を積極化している。地域社会への貢献や収益源の確保のほか、後継者を育成することも目的としている。
\VW本社のあるヴォルフスブルクでは昨年、小学校から高校までの総合学校「ノイエ・シューレ・ヴォルフスブルク(Neue Schule Wolfsburg)」が開校した。VWは同校に1,500万ユーロを支援したほか、経済関連のプロジェクトで協力する。同校は1クラス20~22人の少人数で授業を行うのが特徴で、国際性と自然科学に重点を置いている。1年目は125人(1年制2クラス、5年生4クラス)でスタートし、今後、全学年が揃うまで毎年1年生と5年生が順次入学する。
\テュフ・ラインラントは、職業資格を取得するための学校やスキルアップを目的とした成人教育のほか、私立の小学校や中学校も運営している。小・中学校では数学や自然科学に重点を置いている。テュフ・ラインラントは普通校(小・中学校)経営ではまだ経験が浅く、今後さらに強化していく方針だ。
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