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2011/6/10

企業情報 - 部品メーカー

マグナ、Deutsche Telekom子会社にIT業務近代化を委託

この記事の要約

カナダ自動車部品大手のマグナは、IT業務の近代化を独電気通信大手のドイツテレコムのIT子会社であるTシステムズに委託する。ドイツテレコムが5月31日付のプレスリリースで明らかにした。マグナは今後、Tシステムズが持つデータ […]

カナダ自動車部品大手のマグナは、IT業務の近代化を独電気通信大手のドイツテレコムのIT子会社であるTシステムズに委託する。ドイツテレコムが5月31日付のプレスリリースで明らかにした。マグナは今後、Tシステムズが持つデータセンター(ウィーン)を使ってサーバーと業務用ソフトのクラウド化を進めていく。サーバーやソフトを独自に管理・運営する必要がなくなり、大幅なコスト削減につながる。

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Tシステムズのデータセンターは現在、マグナの事業部門Magna Exterior & Interiorの80カ所の拠点(欧州、ロシア、ブラジルなど)を一括管理している。Magna Exteriors & Interiorのアレクサンダー・シュタムIT部長によると、SAPの基幹業務ソフトの運用にかかる経費が50%削減できた。また、クラウド化により広範囲の拠点を一括管理できることから、今後新拠点を開設したり企業買収などでグループ企業が増えた場合などでも、短期間でサプライチェーンを構築できるという。しかし、マグナはすべてのグループ部門のIT業務を一括管理することは考えていない。東日本大震災で日本の自動車産業の脆弱性が浮き彫りになためで、特に米国と中国の事業は分割管理していく方針だ。

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