スウェーデンの商用車大手ボルボ・トラックスはこのほど、メタンガスとディーゼルを燃料とするトラック「FMメタンディーゼル」を発売すると発表した。メタンガスの併用により、二酸化炭素(CO2)排出の大幅削減を実現しているのが特徴。
\FMメタンディーゼルは、最高出力460hp、最大トルク2,300nmを引き出す13リットルエンジンを搭載する。燃料に占めるメタンガスの比率は最大75%。点火プラグを使用する従来のガスエンジンと比べ、エンジン効率が3~4割改善し、燃費も25%向上した。バイオガスを使用した場合のCO2排出量は、従来のディーゼルエンジンと比べ70%低減されるという。また、液化ガスの採用により、圧縮ガスよりタンク内に多くのガスを充填することが可能となり、航続距離が大幅に伸びた。40トントラックの場合、最長で500キロメートルを走行するのに必要なガスの充填が可能だ。
\ボルボはまず、ガス充填設備のスタンド整備が進んでいるオランダ、英国及びスウェーデンにFMメタンディーゼルを投入する。8月から量産を開始し、今年は100台を生産する計画だ。
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