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2011/11/11

企業情報 - 自動車メーカー

ダイムラー、日産と米国にエンジン工場建設も=FTD紙

この記事の要約

自動車大手の独ダイムラーとルノー・日産アライアンスは提携の範囲をエンジン生産にも拡大することを検討しているもようだ。7日付けの『フィナンシャルタイムズ(FTD)』紙によると、ダイムラーと日産の高級車ブランド「インフィニテ […]

自動車大手の独ダイムラーとルノー・日産アライアンスは提携の範囲をエンジン生産にも拡大することを検討しているもようだ。7日付けの『フィナンシャルタイムズ(FTD)』紙によると、ダイムラーと日産の高級車ブランド「インフィニティ」が共同で北米に新工場を建設する計画があり、年内にも決定する見通しという。

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ダイムラーとルノー・日産アライアンスは2010年4月に資本・業務提携を発表。小型車の共同開発、パワートレインの共有化、小型商用車での連携などで合意した。FTD紙によると、エンジンでは、ダイムラーのディーゼルエンジン2機種とV型6気筒ガソリンエンジンを2013年からインフィニティに供給することが決まっているという。

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ダイムラーはこれまでに、仏自動車大手のPSAプジョー・シトロエンと4気筒エンジンの生産で協力。同エンジンは小型車ブランドのMINI、プジョー、シトロエンの3ブランドに搭載されている。

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FTD紙はエンジン分野での提携拡大について、デザインや運転アシストシステムによる快適性が重要度を増しており、乗用車におけるエンジンの重要性が以前と比べ低下していることが背景にあると分析している。

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■ ダイムラー、米国工場の投資拡大

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ダイムラーは10月21日、米アラバマ州のタスカルーサ工場に3億5,000万米ドルを投資すると発表した。2015年から同工場では5番目となる新たなモデルの生産を開始するためで、従業員を約400人増員する予定。

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同社は7月、同工場に20億ドル以上を投資する計画を発表した。今回の計画を含めると、2010~2014年の投資は総額で24億ドルとなり、従業員数も約1,400人増える計画。

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同工場では現在、スポーツ多目的車(SUV)の「Mクラス」「GLクラス」と高級バン「Rクラス」を生産。2014年には米国市場向けの「Cクラス」の生産を開始する。FTD紙によると、5番目のモデルはSUVクーペ「MLC」で、BMWの「X6」の競合モデルになるとみられている。

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