独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は中国で2013年から電気自動車を生産する計画だ。VW中国のノイマン最高経営責任者(CEO)が明らかにしたもので、低公害車の需要が伸びていることに対応した措置であると説明している。21日付けの業界紙『オートモーティブ・ニューズ・ヨーロッパ(ANE)』(電子版)が報じた。
\同紙によると、ノイマンCEOは、中国の合弁会社で航続距離100~200キロメートルの2モデルを生産する見通しを示した。VWは中国で上海汽車(SAIC)および中国第一汽車(FAW)との合弁会社を持つ。同CEOによると、両合弁会社がそれぞれ電気自動車のプロトタイプを開発しており、来年から実証試験に入る見通しという。
\一方、独自動車大手のダイムラーも、BYDと共同開発した電気自動車を2013年に発売する計画だ。独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、同社は21日、中国のBYDと共同で開発している電気自動車の試作車(デザインコンセプト)を2012年4月に北京で開催される見本市で披露する方針を明らかにした。同モデルは2013年に市場投入する計画という。
\深センにある合弁工場(BDNT)ではこのほど、プロトタイプの生産を開始した。BYDがバッテリーや電動駆動システムに関するノウハウを、ダイムラーは自動車の生産技術や安全性に関するノウハウを提供する。
\ \■ PSA、中国で代替燃料車を開発
\ \また、21日付けのANE紙(電子版)によると、仏自動車大手のPSAプジョー・シトロエンは、中国の重慶長安汽車と設立した合弁会社を通して同国で代替燃料車を開発する計画だ。PSAのフィリップ・バラン最高経営責任者(CEO)が20日、深センで明らかにした。
\電気自動車やハイブリッド車を共同で生産する可能性についても模索していく方針という。バランCEOはこのほか、同合弁会社を通して2013年にシトロエンのプレミアムシリーズのフラッグシップ車「DS5」の生産を開始する計画も明らかにした。
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