独アーヘン工科大学(RWTH)のPEM研究所(Production Engineering of E-Mobility Components)は、プロジェクト「H2BUS」を通して、地元企業などと協力し、バス用の後付け燃料電池システムを開発している。
電気バスの車載バッテリーを駆動(ドライブトレイン)用のみに使用し、他のエネルギー需要には燃料電池システムを使用することにより、電気バスの航続距離や耐用年数を拡大できると見込んでいる。
モジュラー構造の後付けキットを開発する計画で、燃料電池システムや制御システムの開発、PEM燃料電池システムの電気エネルギーや熱エネルギーを使用した車内の温度制御システムの開発、小規模生産のコンセプトの開発–などに取り組む。
また、メルセデスベンツの電気バス「シタロG」(全長18メートルの連結バス)をベースに、後付け燃料電池システムを搭載したバスを開発し、1年間の実証試験を実施する計画。
実施期間は2022年9月1日~2025年4月30日まで。ドイツ連邦気候保護省が資金支援している。
プロジェクトに参加する企業・機関:
● アーヘン工科大学(RWTH)PEM研究所
● AE Driven Solutions GmbH
● PEM Motion GmbH
● Aachener Straßenbahn und Energieversorgungs-AG (ASEAG)
● Talbot-Services GmbH