チェコのシュコダ自動車は22日、生産ラインの予知保全を目的としたカメラシステム「マジックアイ(Magic Eye)」を導入していることを明らかにした。人工知能(AI)による画像解析機能を用いた継続的な監視を通じ、生産プロセスのバラツキを検出して早期のメンテナンスにつなげる。チェコでAI駆動の予知保全システムを導入したのは同社を含め数社にとどまる。
マジックアイは現在、ムラダー・ボレスラフの本社工場で電動SUV「エンヤックiV」と主力モデル「オクタビア」の生産ラインに導入している。オーバーヘッドコンベアの上部に設置した同装置はごく短時間で収集データと数千の保存画像を比較し、エラーの検出と原因の特定を行う。自己学習機能により、異常を検出した箇所をメンテナンス後に再度チェックした場合は異常なしの状態に情報が更新される。
同システムは同社の応用研究部門「ファブラボ(FabLab)」が開発した。ムラダー・ボレスラフに続き、クヴァシニ工場でも導入する。