欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/12/1

総合 – 欧州経済ニュース

11月のユーロ圏インフレ率、0.3%に縮小

この記事の要約

EU統計局ユーロスタットが11月28日発表した同月のインフレ率(速報値)は前年同月比0.3%となり、前月の0.4%から0.1ポイント縮小した。インフレ率が前月を下回るのは2カ月ぶり。約5年ぶりの低水準だった9月に並んだ。 […]

EU統計局ユーロスタットが11月28日発表した同月のインフレ率(速報値)は前年同月比0.3%となり、前月の0.4%から0.1ポイント縮小した。インフレ率が前月を下回るのは2カ月ぶり。約5年ぶりの低水準だった9月に並んだ。

分野別では原油安の影響でエネルギーがマイナス2.5%と、マイナス幅が前月の2%から大きく膨らんだ。工業製品は横ばい。サービスはプラス1.1%だった。価格変動が激しいエネルギー、食品・アルコール・たばこを除いた基礎インフレ率は前月と同水準の0.7%。

ユーロ圏では欧州中央銀行(ECB)がデフレ回避、景気浮揚のため量的金融緩和に踏み切るとの見方が多く、金融市場では長期国債の利回りが低下している。フランスの10年物国債の利回りは26日、初めて1%を割り込んだ。11月のインフレ率が縮小したことで、量的緩和の圧力が一層強まりそうだ。