英ガス大手のBGグループは10日、豪州子会社で液化天然ガス(LNG)パイプラインを運営するQCLNGパイプライン社を同国のガスパイプライン最大手APAグループに売却することで合意したと発表した。売却額は50億米ドル。2015年6月末までの売却手続き完了を見込む。
BGの全額出資子会社であるQCLNGは、豪クイーンズランド州沖にあるBGの天然ガス田と同州のLNG輸出基地を結ぶ全長543キロメートルのパイプラインを運営している。BGは経営資源を中核の天然ガス開発とLNG生産に集中するため、世界中の非中核事業を手放す戦略に沿って、QCLNGの売却を決めた。