欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/5/5

総合 – 欧州経済ニュース

ユーロ圏失業率、3月も11.8%

この記事の要約

EU統計局ユーロスタットが2日発表したユーロ圏の3月の失業率(速報値・季節調整済み)は11.8%で、4カ月連続で同水準となった。雇用状況は景気回復を受けて緩やかに改善しているものの、なお高止まりしている。(表参照) 1、 […]

EU統計局ユーロスタットが2日発表したユーロ圏の3月の失業率(速報値・季節調整済み)は11.8%で、4カ月連続で同水準となった。雇用状況は景気回復を受けて緩やかに改善しているものの、なお高止まりしている。(表参照)

1、2月の失業率は速報値で11.9%となっていたが、11.8%に下方修正された。EU28カ国ベースの失業率は10.5%で、前月と同水準だった。

欧州の雇用悪化には歯止めがかかっており、ユーロ圏とEUの失業率はそれぞれ前年同月の12%、10.9%から縮小。失業者数も減少傾向にある。失業率が最悪のギリシャは1月時点で26.7%と、前月から0.5ポイント縮小した。ただ、景気回復が緩やかで、雇用を大きく押し上げるには至っておらず、ユーロ圏の失業率は過去最悪の12%に近い水準で推移している。