セイコーエプソンは2日、ロンドンで開催した経営戦略に関する説明会で、欧州事業を強化する方針を打ち出した。オフィス向けインクジェットプリンターの販売に力を入れ、同分野で主力のレーザープリンターからシェアを奪い取っていく考えだ。
欧州事業の強化に向けて新たにベルリン、ミュンヘン、マドリッド、リスボンの4カ所にオフィスを開設し、欧州で130人を新規雇用する。欧州の雇用規模は現在1,700人。2年間で計5,000万ユーロを投資する。
オフィス用プリンターではこれまでレーザープリンターが圧倒的に強く、インクジェットプリンターを投入するのは難しいとみられてきた。だが、エプソンのインクジェットプリンターは1枚当たりの印刷コストがレーザープリンターを下回るなど競争力があり、同社は欧州で市場を開拓していく。