ロシア国営原子力企業ロスアトムとエジプト政府は19日、エジプト初の原子力発電所を建設する契約を締結した。地中海沿岸のダバーに出力1,200メガワットの原発4基を設置する。調印式にはエジプトのシシ大統領、シャケル電気・エネルギー相、ロスアトムのキリエンコ総裁が出席した。
新原発は第3世代原子炉を採用、2027年をめどに稼働を開始する。ロスアトムは設置工事、核燃料供給、運営、廃棄物処理、保守業務を一手に引き受ける。シシ大統領はロシア政府から返済期間35年のプロジェクト費用の融資を受けると述べたものの、金額や条件は明らかにしなかった。
同日にはまた、エジプトの原子力発電インフラ整備に向けてロシア連邦環境・技術及び原子力監督局(GTN)とエジプトの原子力・放射線安全監督局が覚書を交わした。
ダバー原子力発電所の建設をめぐっては今年2月、シシ大統領とロシアのプーチン大統領が覚書に調印していた。