欧州委員会が5月28日発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は102.7となり、前月の102から0.7ポイント改善した。4月は1年ぶりに悪化したが、再び上昇に転じた。
ESIはEU内の企業経営者と消費者を対象とした聞き取り調査に基づいてまとめられる。分野別では製造業が0.5ポイント、サービス業が0.3ポイント、消費者が1.5ポイント、建設業が0.4ポイントの幅で上昇。小売業は横ばいだった。
EU28カ国ベースのESIは106.5で、前月から0.2ポイント上昇。ギリシャが3.7ポイント上昇し、2008年8月以来の高水準に回復した。主要国ではドイツが0.7ポイント、イタリアが0.5ポイント、スペインが0.4ポイント上昇した。英国は1ポイント、フランスは0.4ポイントの幅で悪化した。