大手格付け会社の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は30日、ラトビアの長期信用格付けを「BBBプラス」から1段階引き上げ、「Aマイナス」にしたと発表した。ユーロ導入、公的債務の圧縮による信用力回復や、高い経済成長を維持していることが格上げの材料となった。格付け見通しは「ステーブル(安定的)」とした。
S&Pは格上げの理由として、同国の2013年の国内総生産(GDP)伸び率がEUで最高の4.1%となり、今後も持続的な成長が見込めるほか、ユーロ導入によってEUの財政規律順守に向けた取り組みが強化され、債務が縮小していることなどを挙げた。
Aマイナスは投資適格級の上から4番目の水準。ポーランド、マレーシアなどと同レベルとなる。