ロシア最大手銀行の国営スベルバンクが5月29日発表した2014年1~3月期(第1四半期)決算の純利益は734億ルーブル(約2,138億円)となり、前年同期から17%減少した。貸倒引当金の急増などが響き、収益が悪化した。
貸し出しはリテール部門で4.6%増、法人部門で7.4%増となり、金利収益は2,002億ルーブルから2,396億ルーブルに拡大した。しかし、不良債権比率が前年同期の2.9%から3.2%に悪化。貸倒引当金が2倍を超える771億ルーブルに膨らんだ。さらに株式、為替、デリバティブ取引部門が96億ルーブルの黒字から16億ルーブルの赤字に転じ、収益を圧迫した。