2014/6/30

西欧

英競争当局、ユーロトンネルにフェリー業務停止を命令

この記事の要約

英競争当局の競争市場庁(CMA)は27日、英仏海峡トンネルの運営会社であるユーロトンネルに対して、海峡フェリー運航業務の停止を命じた。同社がトンネルの鉄道部門と合わせて、海峡間輸送市場で50%を超えるシェアを握っているこ […]

英競争当局の競争市場庁(CMA)は27日、英仏海峡トンネルの運営会社であるユーロトンネルに対して、海峡フェリー運航業務の停止を命じた。同社がトンネルの鉄道部門と合わせて、海峡間輸送市場で50%を超えるシェアを握っていることを問題視したもの。同社は6カ月以内に業務を停止し、同部門を売却することを求められる。

ユーロトンネルは2012年、フランス国鉄(SNCF)傘下のフェリー運航会社シーフランスから3隻のフェリーを購入し、フェリー部門「マイフェリーリンク」を設立。英ドーバーと仏カレーを結ぶフェリーを運航している。これによって英仏海峡を結ぶフェリーの運航会社はデンマークのDFDS、英P&O、マイフェリーリンクの3社に増えた。

これについてCMAは、ユーロトンネルが海峡間輸送で大きなシェアを持つほか、マイフェリーリンクの参入でフェリー市場が過当競争となってDFDS、P&Oを圧迫し、うち1社が撤退する恐れがあるとして、ユーロトンネルにフェリー事業売却を求める中間報告書を5月に発表。27日に発表した最終報告書で同方針を確認し、6カ月以内の業務停止、事業売却を命じた。

ユーロトンネルは、同社が撤退すると海峡フェリー運航が2社に独占され、料金が上がって消費者に悪影響を及ぼすと主張。今回の決定を不服とし、提訴する構えを示している。