欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/7/14

総合 – 欧州経済ニュース

14年のEU人口は5億741万人、前年から170万人増加

この記事の要約

EU統計局ユーロスタットが10日発表した最新の人口動態統計によると、域内28カ国の2014年1月1日時点の総人口(推定値)は5億741万6,600人となり、前年同期から約170万人増加した。うち80万人が移民流入によるも […]

EU統計局ユーロスタットが10日発表した最新の人口動態統計によると、域内28カ国の2014年1月1日時点の総人口(推定値)は5億741万6,600人となり、前年同期から約170万人増加した。うち80万人が移民流入によるもので、出生数から死者数を引いた自然増は70万人。残りは統計上の調整分だった。

2013年の年間出生数は510万人。1,000人当たりの粗出生率は10人で、前年の10.4%を下回った。同率はアイルランドが15%で最高。フランスが12.3%、英国が12.2%、スウェーデンが11.8%、ルクセンブルクが11.3%と高かった。最低はポルトガルの7.9%。域内最高の人口を持つドイツはイタリア、ギリシャと並ぶ8.5%と、ポルトガルに次ぐ低水準だった。

1,000人当たりの自然増もアイルランドが8.5%で最高、以下、キプロス(4.7%)、ルクセンブルク(4.2%)、フランス(3.6%)、英国(3.2%)の順となっている。ドイツ、イタリアなど13カ国はマイナス。マイナス幅はブルガリアが5.2%で最高だった。

一方、移民の流入が流出を上回ったのは15カ国。純増はドイツが43万7,000人と最大だった。一方、債務・金融危機で国際金融支援を受けた国は、スペインが25万6,800人、ポルトガルが36万2,000人、ギリシャが5万2,000人、アイルランドが2万6,000人、キプロスが1万2,000人の純減となり、いずれも流出が上回った。景気・雇用悪化で他の加盟国などに移民する人が増えたとみられる。