スウェーデンのエンジニアリング大手アルファ・ラバルは7日、ノルウェーのポンプメーカー、フランク・モーンを買収することで合意したと発表した。買収額は130億ノルウェークローネ（約15億8,000万ユーロ）。海洋石油・ガス産業向けのポンプに強みを持つフランク・モーンの買収によって、流体制御機器部門を大きく強化する。
アルファ・ラバルは、タンカーの原油の揚荷などに使われるサブマージド（浸液型）カーゴ・ポンプや、FPSO（浮遊式生産貯蔵積出設備）をはじめとする海洋石油施設向けの消火ポンプで世界的に知られる。2013年の売上高は34億クローネ。アルファ・ラバルは熱交換器、遠心分離機と並ぶ中核事業で、海洋石油・ガス開発の活発化で大きな成長が見込める流体制御機器部門を拡充するため、フランク・モーンの買収を決めた。
アルファ・ラバルはフランク・モーンを船舶向け部門に組み込むが、現在の経営体制を維持する。
