ドイツのイェン・シュパーン保健相は15日、これまでに9,400万回分の新型コロナウイルス用ワクチンを複数の製薬会社に予約発注したことを明らかにした。ドイツの人口(約8,300万人)を超える規模で、同相は◇発注したワクチンがすべて認可されるとは限らない◇おそらく2回の摂取が必要になる――ためと説明した。
集団免疫を獲得するためには人口の55~60%がワクチンを接種する必要があるとの認識を示した。接種を義務付ける考えはないとしている。
ワクチンの接種開始時期については2021年1~3期頃との見方を示した。政府はまず、感染リスクが極めて高い医療関係者を優先する方針だ。世界では現在、計8種類のワクチンが治験の最終段階の第3相臨床試験に達している。