米クラフト、チーズ事業の一部を仏ラクタリスに売却

米食品大手クラフト・ハインツは15日、チーズ事業の一部を仏乳製品大手ラクタリスに売却すると発表した。債務圧縮が主な目的で、取引額は32億ドルに上る。2021年上期の売却手続き完了を見込む。

売却するのは米国のナチュラルチーズ、粉チーズ事業などとカナダの粉チーズ事業、その他の国のチーズ事業。米カリフォルニア州、ニューヨーク州、ウィスコンシン州にある関連製品の工場も含まれる。

クラフト・ハインツはこのところ、傘下の食品ブランドの人気が薄れ、経営が悪化しており、債務が膨らんでいる。このため事業売却を進めており、19年にカナダのナチュラルチーズ事業をイタリアの乳業大手パルマラットに売却していた。今回の事業売却で得た資金も約260億ドルに上る債務の返済に充てる。

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