欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/9/22

EU産業・貿易

8月のEU新車販売2.1%増、12カ月連続で拡大

この記事の要約

欧州自動車工業会(ACEA)が17日発表したEU(マルタを除く27カ国)の8月の新車販売(登録)台数は66万9,395台となり、前年同月から2.1%増加した。販売増加は12カ月連続。ただ、ドイツなど主要3カ国でマイナスに […]

欧州自動車工業会(ACEA)が17日発表したEU(マルタを除く27カ国)の8月の新車販売(登録)台数は66万9,395台となり、前年同月から2.1%増加した。販売増加は12カ月連続。ただ、ドイツなど主要3カ国でマイナスになるなど復調にかげりもみえており、伸び率は今年に入って最低の水準に縮小した。(表参照)

同時に発表した7月の販売台数は前年同月比5.6%増の104万1,683台。1~8月の累計では833万6,159台で、前年同期を6%上回った。

8月の国別の販売動向をみると、主要国ではスペインが13.7%増、英国が9.4%増と好調を維持した。しかし、ドイツは0.4%、フランスは2.6%、イタリアは0.2%の幅で落ち込んだ。

欧米の主要メーカーでは、最大手の独フォルクスワーゲン(VW)が9.4%増、仏PSAプジョー・シトロエンが1%増、米フォードが17.4%増となったが、その他は低迷。とくに米ゼネラル・モーターズ(GM)が14.7%減と不振だった。

日本勢は最大手トヨタが6.2%減となり、マイナスに転落。スズキも小幅ながら減少した。日産は1.6%、マツダは14.7%、ホンダは5.7%、三菱は60.2%の幅で伸びた。

EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの8月の販売台数は1.8%増の70万1,118台だった。