自動車大手の独ダイムラーは1日に開いた臨時株主総会で、商用車部門の分離を決議した。年内に同部門の新規株式公開(IPO)を実施する方針だ。商用車部門の分離に伴い、ダイムラーは経営資源を商用車・バン事業に集約するとともに、来年2月1日付で社名をメルセデスベンツ・グループに改める。
商用車部門も社名をダイムラー・トラックからダイムラー・トラック・ホールディングへ変更する。分離に伴いダイムラーの株主は新会社の株式を計65%取得。ダイムラーの出資比率は年金基金も含めて35%となる。
新会社はフランクフルト証券取引所のプライム・スタンダードで株式市場にデビューする。2022年1~3月期には、同取引所で上場する最大手40社を対象とする株価指数DAXに採用される見通しだ。